ノイズレスなアナログ

 結局、Art Pepperの『ART PEPPER MEETS THE RHYTHM SECTION (xrcd24盤)』(VICJ-61039)を買ってしまった。JAZZの中では一番気に入ったCDアルバムなのだから持ってても良いかな・・・と思ったわけで。
 このCDアルバムっていろんなバージョンが出ていて、今のところ私が聴いたのは20bit K2 HQ盤と今回購入したxrcd24盤。入っている曲は同じでマスタリング品質が違うだけ。価格は20bit K2 HQ盤が発売当初が2000円で、現在は紙ジャケット盤として1800円で販売中。xrcd24盤は3885円。よーするに、倍以上の価格差があるわけです。
 んじゃ、その価格差だけの価値はあるのか?ってところが気になりますな。外見だけで言えば、xrcd24盤は紙製だけど立派なハードカバータイプで、紙ジャケット盤はその名の通り単なる厚紙の袋状のもに入っているだけ。って言ってもパッケージだけで大差はないでしょう。
 やはり価格差に大きく反映されているのが音質ですな。"音質がよい"ってのは人によって評価が異なるけど、私的にはxrcd24盤の方が音がよいと思いましたョ<そうじゃないと困るが。xrcd24盤は、より生っぽい音な印象があるんす。
 例えるなら20bit K2 HQ盤がコンパクトデジカメの画質とすると、xrcd24盤は同じ画素数デジタル一眼レフの画質って感じ。派手さはないけど、階調表現が豊かでより自然な感じ。少し語弊はあるけど、"ノイズレスなアナログ音源"って感じっすかね。
 まぁ、それにしてもArt Pepperのプレイは良いね。聴くところによると、このCDアルバムって一発録りだそうな。当時、Art Pepperは麻薬に染まってたらしいので、その影響も多々あるんだろうけど名演ですな。