エベレスト

 仕事&家事中以外は、私の左腕にはSEIKOの腕時計『Alpinist SSASS Official Model』(SBCJ023)があるんだけども、その『SSASS』がらみで野口健さんを知ってて、その野口健さんがエベレスト登頂(チベット側から)に成功したそうな。
 その様子は野口健さんのWebページのブログで克明に報告されていて、その壮絶さや生々しさに、ただただ驚いた。やはり標高8000mって半端ないんですな。私が解説したって伝わらないと思うんで、興味がある方は是非読んでみてくださいな。

 恥ずかしい話なんだけども・・・、私は過去に2回ほど富士山には登ったことがあって、2回とも体調を崩したんす。

 1回目は高山病。
 計画では深夜に登り始めて山頂でご来光(朝日)を眺める予定だった。んが、ちょうどその日は流星群のピークで人が多く、車を駐めるまでに時間がかかっちゃったんですな。それで、車を新五合目登山口のちょっと下に駐めて、そのまま登り始めたんだけども、その"そのまま"が良くなかった。
 新五合目まで車で一気に登ってきた状態では、身体がまだ低濃度の酸素に慣れていなかったわけですワ。7合目付近までは普通に登れたけども、8合目あたりではもうだるくてだるくて・・・。10m歩いて休憩ってペース。それでも山頂の神社まではなんとか登頂したけどね・・・。もちろん、ご来光は登山途中で・・・。

 2回目は過酸素。
 1回目の教訓を生かして、登り始める前に新五合目で1時間ほど休憩して身体を慣らし問題なく登頂。残念ながらご来光は濃い霧でハッキリと見ることはできなかったけど、1回目で行くことのできなかった本当の山頂、富士山測候所まで登ることができたのは良かった。
 問題はそこからで、気分良く下山を始めると7合目付近から頭痛が。もうガンガン頭痛。ゆっくり下れば良かったのかもしれないけど、早く帰りたかったし、ゆっくり下ろうとすると余計に体力を使ってしまうので、ガンガン下っちゃったんですな。たぶん、それが原因で過酸素状態になったのかと・・・。
 新五合目まで下山しても体調は改善されず、帰りのタクシー(ハイシーズンの富士山はパークライド)で気持ち悪くなってリバースしちまいました。

 そんなわけで、エベレストの半分にも満たない富士山でヒーコラヒーコラ言ってた私から言わせると、野口健さん達は神ですョ。しかも、野口健さんはそんな場所で清掃もしてるわけで。す、すごいっす。
 今は、なんとか6500m地点まで戻ってきたそうで無事で何より。
 ただ、他の隊だけども亡くなった方が数名いるそうな。ご冥福をお祈りします。