オーディオメモ
なお、素人が調べた情報なので鵜呑みにしないようにっ!
アンプについてWebを色々見回っていると、「ダンピングファクタ」という言葉が必ず絡んでくるんす。カタログスペックで目にしたことはあったけど、意味までは全然知らんかった言葉。
実は未だにハッキリと理解できていないのだけど、おおざっぱな言い方としては、ダンピングファクタが大きいほど歯切れの良い締まった音(特に低音)になり、ダンピングファクタが小さいとその逆ということになる。
一般的にダンピングファクタの値はアンプの出力インピーダンス(抵抗)とスピーカーケーブルのインピーダンスで決まる。いろんなWebページでも解説されているけど計算式は以下の通り。
DF = Rs/(R0+R1) |
DFはダンピングファクタ、Rsはスピーカーインピーダンス、R0はアンプの出力インピーダンス、R1はケーブルのインピーダンス。そんなに難しい計算式じゃないですな。
アンプのダンピングファクタはメーカーや機種によってはちゃんと公表されているので、使用するスピーカーのインピーダンスさえわかっていればR0の値を求めるのは簡単。たとえば、私の『A-1E
Ver.2』はダンピングファクタが300なので、スピーカー(KEF
iQ3)のインピーダンスが8Ωだから、アンプの出力インピーダンス(R0)は↓の式で求めることができる。
300 = 8/(R0+0) |
スピーカーケーブルのインピーダンスをとりあえず0Ωとして計算すれば簡単ですな。
で、スピーカーケーブルのインピーダンスは製品情報を見ればわかるので・・・って私の使っているortofonの『SPK-3900Q
Silver』ってインピーダンスが公表されてない・・・。
気をとりなおして、とりあえず、公表されている断面積(1本あたり、1.28m㎡)から推測して、スピーカーケーブルのインピーダンスはだいたい0.017Ω/mとすると、スピーカーケーブルの長さが1.5mだとシステム全体のダンピングファクタは以下の通り。
DF = 8/(0.0267+0.017*1.5*2) |
スピーカーケーブルのインピーダンスに長さ(1.5m)と別に2をかけているのはプラス側とマイナス側があるから。あと、厳密に言うと、アンプとスピーカーの端子抵抗も考えなきゃいけないのだけど無視しておいた(苦笑)
根拠はわからないのだけど、ダンピングファクタはだいたい30くらい以上あれば良いそうな。そう考えると、私の環境はちょっとオーバースペックかな。
ちなみに↑の計算は面倒なので簡単にJavascriptを組んでみた。興味のある方はどうぞ。
こうしてみるとよくわかるんだけど、ダンピングファクタの調整はスピーカーケーブルで調整するのが容易。ただ、アンプのダンピングファクタが大きくないと調整範囲も狭まるわけで。
まぁ、アンプの価値がダンピングファクタで決まるって訳じゃないのだけど、重要な値だということは確かなので、アンプを買う際にはちょっと気にした方がよいかもね。