iQ3レビュー


 そんなわけで、我が家にやってきた『iQ3』。どんな音を奏でてくれたかというと・・・。

 まずはセッティングですね。

 本当は床に置きたいところなのだけどスペース的に無理だったので、ローボードの上に設置。インシュレータはaudio-technicaAT6099。スピーカの形状上、必然的に3点支持ですな。『iQ3』は上から見ると船みたいな形状なんですわ<船の後部から音が出るってイメージ。
 スピーカケーブルはortofonの『SPK-3900Q Silver』。バイワイヤリング接続(※)対応の4芯のケーブルです。『iQ3』はバイワイヤリング接続に対応しているので使わない手はないというわけです<2芯のケーブルを2本繋げるのは美しくないなって事で4芯っす。個人的には、お高いケーブルなんだけど後で換えたくなりにくいように奮発しちゃいました。
 ちなみに、『SPK-3900Q Silver』にはかなりしっかりしたシールドがされています。実はこのシールドも選択理由の一つで、他のAV機器やPCからのノイズを拾ったり、ケーブルそのものからのノイズの発生を軽減する効果を期待したわけですワ。ただし、末端加工は大変。シールドを裂くのも面倒だし、4芯だし・・・。
 その末端処理については、スピーカ側端子は直接接続、アンプ側端子はバナナプラグで接続。スピーカ側はバイワイヤリング接続だけど、アンプ側はシングル接続なので2芯分の太さになってしまうため、アンプの接続端子に刺さりにくく、接触不良があると嫌なので太いケーブルに対応したバナナプラグにしときました。
 他の機器は以前と変わらず、CDデッキはKENWOODの『DP-5090』、アンプは5月に導入したばかりのYAMAHAの『DSP-AX750』。CDデッキとアンプは光デジタルケーブル(audio-technica AT6D40/0.7で接続。『DSP-AX750』は"ピュアダイレクトモード"に。

 ε~( ̄、 ̄;)ゞフー。やっと視聴。

 まずはジャズから。
 低音が素晴らしいです。ガンガンドコドコ出るっていう意味じゃなく、必要十分に気持ちよく出るんす。出しゃばらないのがよい。あと、よどんだ感じが全然無いのも驚いた。

 続いてポップス。
 低域はジャズと同じ傾向で、でしゃばらないからうっとうしくない。迫力が無いわけじゃないので、ちょうど良いと表現しときます。
 バラード(特にボーカル系)が素晴らしい。かなり生っぽく聞こえるんす。インシュレータの影響もあるかもしれないけど、音の定位がしっかりしていて目の前で歌っているみたいに感じる。ボーカル有りのジャズも同じ傾向。
 ただ、ロックや音が多い曲になると、途端に印象が悪くなる。なんだろ、音の広がりがなくなっちゃうんだよねぇ。現時点では"合っていない"と言えるかな。
 高域はあまり出ない(出さない?)みたい。悪い意味ではなく良い意味で。既存のDENONの5.1chスピーカだと、高域はキンキンしちゃって酷いからね・・・。『iQ3』のそれは耳に優しく奏でます。

 続いてクラシック。
 ロックやポップスじゃ、音が多いと印象悪いのにクラシックだとオーケストラでも上手いこと奏でてます。まー、ソロ曲とかよりは劣る感じは否めないけど。
 ピアノ、管弦楽器のソロ曲は素晴らしいです。特にピアノの再現力が素晴らしい。ハンマー(のフェルト)がピアノ線を叩く感じがわかります。目の前にピアノがっ。目の前に葉加瀬太郎がっ。

 てな感じで色々CDを聴いて感じたのが、CDに入っている曲の録音状態がわりと影響するってこと。同じアーティストでもCDアルバムによって質の違いが分かる。まー、これはCDデッキとアンプの影響が大きいかもしれないけど、今まではその差を大きく感じることがなかったからねぇ。
 あとボリュームによっても聞こえ方が変わってくるみたいで、ある程度ボリュームを上げないと低域が活発化しない。ボリュームを下げていると低域は遠くで鳴っているかのよう。

 まだ鳴らし始めたばかりでエージング(慣らし)が終わっていないので、本当はどうこう言えるもんじゃないんだけどね。またしばらく経ったらレポしてみたいと思いますです。