ICM

 先日、LCD2690WUXiEye-One Monitorを導入したときに、モニタに表示される写真とプリント(EPSON PX-G5000)した写真を改めて見てみて、あまり色が合っていないことに驚きました。
 私は以前から写真をプリントするときは色域をAdobeRGBとしてプリントしていたので、sRGBの色域しか表示できない旧モニタ(L887)の時は、モニタに表示される写真とプリントした写真の色が違って見えても仕方がないと思っていました。
 でも今はモニタがLCD2690WUXiになったので若干のズレはあっても、ある程度はモニタに表示される色とプリント後の色が一致するはずです。
 そこで、ピンと来たのがプリンタドライバの設定だったのです。
 今まで、写真のプリントはSILKYPIXから行っていて、プリンタドライバのカラー設定は[マニュアル色補正]の[AdobeRGB]を選択してプリントしていました。AdobeRGBの色域をもつ写真の印刷は、Webや雑誌でこの設定が最良と謳っていましたから鵜呑みしていたんですね。
 しかし、色々試してみた結果、どうもこの設定は入力されたデータ(SILKYPIXから送られてきたデータ)をプリンタドライバが加工(調整)してプリントする設定っぽい。つまり、どんなにモニタ上で色を調整しても、プリントされると別の色になるというわけ。
 ま、よく考えると当たり前ですね。カラーマネージメント云々なんて一言も書いてないわけですし。色合わせをしたいならICMを使いなさいというわけですね。
 そんなわけで、よく見たらICMにもAdobeRGBの設定がありました。プリンタドライバのカラー設定で[ICM]を選択し、入力プロファイルの選択肢を見るとちゃんとAdobeRGBがあるじゃないですか!何で今まで気がつかなかったんだろう・・・。
 実際にプリントしてみると、色がかなり一致しているように見えます。全体的にアンダーになり、ちょっと白点がずれてるかなぁ~って感じもしますが、おそらくその原因は環境光(部屋のあかりの色温度)にありますので、あんまり気にしないことにします<ただし、アンダーになるのが気になるときは元データを明るめに調整します。
 本来はPhotoshopなどからプリントするようにして、カラーマネージメントはPhotoshopがやってプリンタドライバは"色補正なし"が定石なんですけどね。でも、いちいちSILKYPIXTIFFファイルに現像して、それをPhotoshopで開いて印刷って面倒なんですよ。とりあえず、今回、ある程度、納得できる設定が見つかったので、しばらくはこの設定でプリントしてみようかと思います。