P5K-EのUSB連動電源タップ対策方法

 数年前にaudio-technicaの『ATC-NF553USB』という、USB連動電源タップを購入して以来、愛用していたのだけど、新PCのマザーボード(ASUS P5K-E)は電源を落としてもUSBの給電が止まらないタイプらしく、USB連動が使えない状態で困ってしまいました。
 Webで調べてみると、USBインターフェースボード(PCI)を増設して、そのUSB端子に接続すればUSB連動が使えるようになると情報があったんだけど、当然ながら無駄にUSB端子が増える上に、マザーボードPCIソケットが埋まってしまうというのが弱点・・・。それに、秋葉などに近いならともかく、地方のPCショップじゃUSBインターフェースボードを安く手に入れるのは難しいのです・・・。
 あと、もし私のPC環境にUSBインターフェースボードを追加するとなると、取り付けるPCIソケットがグラフィックボードのすぐ下になってしまうので、グラフィックボードから排出される熱のエアフローが心配なんですな。
 なんとかならんかなーってことで色々調べてみました。
 まずUSBですが、内部的には4本の導線で成り立ってます。そのうちの2本が電力線(+/-)で、残りの2本が信号線です。電力線には規格上5Vの電流が流れることになっていて、USB連動電源タップはこの5Vの電流の有無で切り替えているんですな。
 『P5K-E』はこの5Vの給電を電源が落ちても止めないのが問題なんだけど、HDDやDVDマルチドライブへの給電はちゃんと止めてます。
 で、HDDなどには通称4pinケーブルという平端子がついた電源ケーブルを繋げるのだけど、その4pinの内訳は、12V、5V、GND(-)×2。そう!電源と連動して止まる5Vがあるんですっ。
 そうとわかれば(気づけば)話は早く、4pinケーブルから5Vを分岐(4pinケーブルの赤が5Vだョ)させて市販のUSBメス端子ケーブルに接続し、『ATC-NF553USB』のUSBケーブルを接続。見事にUSB連動が復活しました。
 ただ、この方法、若干問題があります。
 そもそもUSBは規格上、電力線には500mAまでしか電流が流れません。しかし、今回の工作のようにPC電源の5Vから給電してしまうと500mA以上の電流が流れることになります。本来は『ATC-NF553USB』のUSBケーブルには他のUSB機器を数珠繋ぎすることができますが、接続するUSB機器によっては過電流などの障害が起こる可能性があるので避けた方が良さそうです。
 また、信号線を繋いでません。マザーボード上のUSB端子に信号線を繋ぐこともできるけども、前述の理由からやめときました。
 いやはや、これでやっと前の環境と同じ使い勝手になりました。あ、これらのカスタマイズというか工作は自己責任でお願いします。もし同じことをしようとしてPCが壊れても、私は責任もちませーん。