第4世代の台頭?

 先日、ローソンが新規店舗を基本に店内照明をLEDにすると発表しました。フランチャイズ店舗の場合、初期導入費を本部がどのくらい負担してくれるのかが気になるけども、取り組みとしては良いんじゃないかと。
 LEDを利用した照明器具は世代としては第4世代になるそうで、光度が低いものであればだいぶ普及した感じがしますな。でも、一般の照明器具としてはまだ発展途上で、特に価格に関してはかなり高い部類なんですな。そういった点を乗り越えてもLED照明を導入したローソンは勇気があるなぁ、とちょいと関心。

 ところで、LEDを光源とした照明器具の抱える問題は価格ばかりではなく、意外と知られていないのが発熱の問題なんですな。
 LEDは本来は発熱があまりないのが特徴なんだけど、一般の照明器具となると入力電圧が交流電流の100Vになるため、LEDの動作電圧/電流に合わせるために直流電源装置が必要(イメージ的にはACアダプタが必要って感じ)となる関係で、その電源装置の発熱が問題となるんですわ。
 問題となると言っても照明器具の形状にもよるんで、例えばスタンドやペンダントライトなら放熱が効率よくできるので問題ないですな。対して、ダウンライトは取付場所の構造上、放熱が難しいので問題になるんですな。
 特に最近のダウンライトは高気密住宅に合わせて、断熱仕様の天井にも取り付けできるような設計(ダウンライトを取り付ける場所の断熱材を切り抜く必要がない仕様)が必要なので余計に難しいんですな。なので、現状、断熱仕様の天井に対応した直流電源装置内蔵のLEDダウンライトはあまり多くなく、SGI形(断熱仕様天井のマット敷工法に対応)だけど直流電源装置が外付けか、断熱材を入れることがほとんど無い店舗用の製品が多いんですな。
 ただ、状況としてはだんだんカイゼンされていて、SGI形のダウンライトであれば直流電源装置内蔵の60W形、40W形のダウンライトが製品化されてます。色温度も、電球色と昼白色から選べます。
 それ以外の特殊なダウンライト(調光対応や100W形とか)は、直流電源装置が外付けだったり、直流電源装置が内蔵でも断熱仕様の天井に非対応だったりします。まぁ、直流電源装置が外付けのタイプはダウンライト自体はSGI形だったりするんで、直流電源装置を上手く配置することができれば問題はないのだけど・・・。

 まぁ、なんだかんだ言って技術面は近い未来に改善されるんじゃないかとは思うんです。んで、最終的には価格が普及の障害になるんじゃなかろうか。せめて蛍光灯の照明器具の1.5倍くらいの価格まで下がれば普及が進みそうな感じがするんだけどなぁ。難しいんだろうなぁ。