色域と視野角

NEC SpectraNavi

 先日、導入したNECの『MultiSync LCD2690WUXi』は表示可能な色域がAdobeRGBの95%にも達しています(一般的な液晶モニタは広くてもNTSC比で72%(sRGB)程度)。RAWファイルの現像作業で、色域をAdobeRGBに設定すると、緑や赤の美しさに思わず「おぉー」なんて言って驚いちゃいます。
 私の場合、ついこないだまで使用していた液晶モニタ(EIZO FlexScan L887)の表示可能な色域が、青や赤の領域に弱かったので、青の発色にも驚いちゃいます。
 よくよく考えると、青色の発色について画面表示とプリント結果が結構違っていたのは、液晶モニタの色域が足りなかったってことだったんですね・・・。今までもカラーマネージメントに気を遣っていたつもりだったけども、色域までは考えてなかったもんなぁ。
 LCD2690WUXiは色域の広さもスゴイですが、視野角の広さもスゴイです。何が表示されているか分かるかどうかの視野角であれば、L887も十分な広さを持っていましたが、LCD2690WUXiは多少斜めから見ても色度変化が非常に少ないのが素晴らしいんです。L887の最大の不満は、色度変化が大きい点だったので、これはホントに嬉しいことです。
 そうそう、注文していた『SpectraNavi』が到着したので、早速ハードウェアキャリブレーションをしてみました(測定器はEye-One Monitor)。そしてその測定結果が↑です。グラデーションで色が付いている三角がLCD2690WUXiの計測した色域で、黄色い線の枠がAdobeRGBの色域、水色の線の枠がsRGBの色域。これで殆どの色域をサポートしていることがよくわかります。