上高地・飛騨高山・白川郷小旅行記 -1日目-

 さて、今回は長編日誌です。

 先日、遅い夏休みを利用して行ってきた小旅行をダラダラと書いてみたいと思います。
 まずは1日目からどうぞ。

 自宅を出て、途中、朝の通勤ラッシュに巻き込まれながらも、9時までに中央高速道路の甲府南ICを通過できたのでETCの通勤割引適用で長野自動車道の塩尻ICまで移動です。
 そこからは一般道をひたすら上高地方面を目指して上ります。

 一番最初の目的地は『新穂高ロープウェイ』だったので、長野方面からすんなり行くなら安房トンネルを通って奥飛騨方面へ抜けるのがベストですが、時間に余裕もありましたし、楽しそうだったので旧道を通って安房峠を越えてみました。

安房峠(2009.09.17)

 ホント良い天気で、青い空と、秋色になる直前の山の緑のコントラストがかなり綺麗でした。


 その後はほぼ寄り道せずに『新穂高ロープウェイ』へ。

笠ヶ岳(2009.09.17)

 途中の駅で降りて、『アルプスのパン屋さん』のおいしいクロワッサンと、テイクアウト『パノラマ』でおいしい飛騨牛コロッケを買い食いして、名物の2階建てロープウェイに乗って山頂駅へ。

 少し雲がかかってきてしまって槍ヶ岳が見えなかったのがやや残念でしたが、穂高連峰笠ヶ岳方面は見ることができました。午後になっても笠ヶ岳に雲がかかっていないのは珍しいらしいです。運が良いですな。

新穂高ロープウェイ(2009.09.17)

 楽に山の上(正確には途中ですが)まで行って、爽快で雄大な景色を楽しめるんですから素晴らしい!!とにかくどの山も切り立ってまして、あんなところによく登るなぁって思いますね。


 さて、その後は1泊目の宿『松宝苑』に。

松宝苑(2009.09.17)

 ネットでたまたま見つけた宿だったんですが、入り口から良い雰囲気です。

松宝苑(2009.09.17)

 チェックイン手続き中に茶と菓子ができました。細かい気配りがよいですねぇ。

 ほどなく仲居さんが来て荷物を部屋まで運んでくれました。

松宝苑(2009.09.18)

 廊下にさりげないディスプレイ。和モダンって感じですかね。とにかく全体的によい雰囲気です。

松宝苑(2009.09.17)

 泊まった部屋は寝室+囲炉裏部屋の二部屋構成です。トイレと洗面所はありますが、風呂はありません。
 なんと言っても、囲炉裏がよいのです。ちゃんと使える囲炉裏なので炭に火を点けることもできます<これは後ほど。


 夕食は18時からなので、貸し切り風呂と大浴場へ行ったのですが・・・撮り忘れました(^_^;)

 松宝苑のWebサイトを見ればわかることなんですが、2つある貸し切り風呂はどちらも露天風呂ですが、シャワーとかは無いです。正真正銘、露天風呂で目の前には里山の緑が広がります。もう少し寒くなれば紅葉が綺麗だと思います。

 大浴場は檜の枠の内風呂、露天風呂、シャワー、洗面所があります。露天風呂は貸し切り風呂よりも大きく、身体のデカイ私的には大浴場の露天風呂が好みでした。こちらも紅葉の時期が最高かと。
 ちなみに大浴場の更衣室というか更衣場所(風呂との仕切りがない)は、なんと床が畳です。ビニールとか紙とかの畳じゃなくて、本物のい草の畳なので素足に気持ちがよいです。もちろん、雰囲気もサイコー!!

 貸し切り風呂も大浴場も天然温泉ですが、ちょっと湯温がぬるめですね。個人的にはもうちょっと熱い方が好みです。
 でも、ぬるい分、少しくらいは長湯しても大丈夫なのでそれはそれで良いのかもしれませんね。雰囲気が良くて長湯がしたくなりますし。実は、宿の心使いなのかも。


 さて、待ちに待った夕食です。

 松宝苑の夕食はけっこう凝っていて、三つの膳+囲炉裏の焼き物で構成されてます。

 まずは、一ノ膳。

松宝苑 一ノ膳(2009.09.17)

 一見、量が少なそうですが種類が豊富なので、けっこうな量があります。
 手前には一口サイズの押し寿司や、山の幸のオードブル。奥の白い器の刺身も全て山の幸で、山女魚の刺身とかですね。中でも鴨肉のたたきが美味です。

 そして囲炉裏の陶板を開けると・・・

松宝苑 陶板焼き(2009.09.17)

 待ってました!!飛騨牛の朴葉味噌陶板焼きです(興奮して写真を撮るのを忘れて少し食べてしまいましたので、↑の写真の肉は少し減ってます)。
 一口サイズに切り分けられた飛騨牛に朴葉味噌を絡めながら食べます。言わなくてもわかると思いますが、ものすんごく美味いです!!柔らかいし、ジューシーだし、脂に癖がない!!付け合わせの里芋も美味かったです。
 スパークリングワインと一緒においしくいただきました。

 続いて、二ノ膳。

松宝苑 二ノ膳(2009.09.17)

 またも飛騨牛の登場。飛騨牛カルパッチョ(右側)です。さっぱりしていて美味いです。口の中に入れると溶けていく感じがしつつ、食感もあります。
 奥は岩魚を朴葉でつつんで蒸した(?)もの。朴葉の独特な香りが軽くついて美味いです。岩魚も新鮮なんでしょうねぇ。川魚の臭みがありません。
 左側は胡麻豆腐枝豆豆腐のせ。優しい味ですね。これももちろん美味いです。
 詳しくは覚えていませんが、右上の茶碗蒸しも美味かったです。

 最後に、三ノ膳。

松宝苑 三ノ膳(2009.09.17)

 三ノ膳に辿り着く頃には、もう腹一杯です。でも、三ノ膳は全体的に薄味でさっぱりしているので意外と食べられちゃいます。三ノ膳は、これぞ田舎料理!!って感じですね。
 フルーツと小さい和風ムースみたいのが付きます。

 いやぁ~、全部美味かったです。
 お酒(特にビール)を控えめにして、料理を完食することを考えておいた方が良いですネ。残すなんてもったいない!!


 さて、腹をふくらせて部屋に戻ると布団がひかれています。
 松宝苑で唯一、残念だったのが布団のサイズが小さいこと。浴衣は長身用が用意されていたのですが、布団が・・・。ま、これは一部の人だけの問題ですけどね(^_^;)
 枕も硬いですね・・・。枕は持参すれば良かった・・・<神経質ので。

 部屋はあまり寒くなく空調を使うほどでもない室温だったのですが、せっかくなので寝室と別にある囲炉裏で炭に火を点けてみました。

松宝苑(2009.09.17)

 ほどよく暖かくて良い感じです。宿に来る前に買ってきた酒を飲んでくつろぎます。
 ちなみに部屋への持ち込みはOKです。その為、部屋に設置されている冷蔵庫は空です。ただし、夕食・朝食への持ち込みはNGです。

 次回は2日目をレポします。